真言について

題目と念仏とは

題目と念仏は、どちらも仏教の教えを唱えるための言葉で、お参りをする際に唱えるのが、この題目や念仏となります。（ただし、真言宗は、下に記載する真言をお参り時に唱えることが多い。）

南無ではじまる言葉であるが、その南無は、サンスクリット語の「namo」に由来し仏様をうやまう言葉である。インドの挨拶の「ナマス・テー」の「ナマス」も南無と同じ起源で、ようするに「あなたに敬礼します」という親愛と尊敬を込めた言葉となる。

よって、題目および念仏は、その「　南無〇〇〇　」で、それぞれの仏様を敬いますという意味となっている。

南無阿弥陀仏 （なむあみだぶつ）	浄土宗・浄土真宗
南無大師遍照金剛 （なむだいしへんじょうこんごう）	真言宗
南無釈迦牟尼仏 （なむしゃかにぶつ）	臨済宗・曹洞宗
南無妙法蓮華 （なむみょうほうれんげきょう）	日蓮宗

ただ、厳密にいえば、題目と念仏とは異なる。

念仏は、浄土宗/浄土真宗などの「南無阿弥陀仏」で、仏に対する誓いや願いを表し、題目は、それぞれのお経の題目の名称となる。

真言とは

真言は、サンスクリット語でマントラ(Mantra)と言われる言葉で、「真実の言葉、秘密の言葉」という意味。

それぞれの仏様に合わせた真言があるのだが、全体的に、「おん、〇〇〇〇　そわか」が多い。

おんは、南無と同様に、帰依しますという意味。そわかは、 「成就」という意味で、「おん、〇〇〇〇　そわか」は、それぞれの神様を呼び出して自分の願いをかなえるようにお願いするといった内容となる。

十三仏の真言

十三仏の真言は、以下の内容となる。真言宗では、お参りの際に、その真言を3回、7回、9回、21回、108回との中でお好きな回数（3回や7回を推奨しているお寺が多い）を唱えるのが一般的。

それぞれのお寺にて仏様の前に唱えるべき真言が記載されていることが多いので、それを見ながら唱えればよい。

また、それぞれの十三仏については、下のページで説明している。

十三仏について

不動明王	のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
釈迦如来	のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
文殊菩薩	おん あらはしゃのう
普賢菩薩	おん さんまや さとばん
地蔵菩薩	おん かかか びさんまえい そわか
弥勒菩薩	おん まいたれいや あ そわか
薬師如来	おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
観音菩薩	おん あろりきや そわか
勢至菩薩	おん さんざんさく そわか
阿弥陀如来	おん あみりた ていぜい からうん
阿閦如来	おん あきしゅびや うん
大日如来	おん あびらうんけん ばさら さとばん
虚空菩薩	のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん あり きゃまり ぼり そわか

七福神の真言

上の十三仏の他に七福神を祀っている寺社も多くある。

七福神については、下のページで説明している。

七福神について

恵比寿	おん いんだらや そわか
大黒天	おん まかきゃらや そわか
弁才天	おん そらそばていえい そわか
毘沙門天	おん べいしら まんだや そわか
布袋尊	おん まいたれいや そわか
寿老人	おん　ばざら　ゆせい　そわか (うん ぬん しき そわか)
福禄寿	おん まかしリ そわか (うん ぬん しき そわか)

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