熊野十二所権現

熊野三山に祀られる神(社のそれぞれの神が3社共通の祭神として祀られている)の、それぞれのご祭神である家津御子大神と伊邪那岐大神と伊邪那美大神を 神道と仏教が融合し、一つの信仰体系として再構成された神仏習合という宗教現象もあわさり、熊野三所権現と呼ばれ、祀っている他の神々も含めて熊野十二所権現という。権現とは様々な仏が化身として日本の地に現れたときの神の姿をいう。

熊野大宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社の神とその仏での姿を表にした。(ただし、熊野那智大社では、そこに大己貴命(千手観音)が加わり熊野十三所権現となる。

伊邪那美大神(夫須美大神) いざなみのみこと 千手観音
伊邪那岐大神(速玉大神) いざなぎのみこと薬師如来
家津御子大神(素戔嗚尊)阿弥陀如来
天照大神 あまてらすおおかみ十一面観音
天之忍穂耳命(あめのおしほみみ)地蔵菩薩
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)龍樹菩薩
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)如意輪観音
鸕鷀草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)聖観音
火之夜芸速男神(ひのやぎはやおのかみ)文殊菩薩・普賢菩薩
埴山姫命(はにやまひめ)毘沙門天
彌都波能売神(みつはのめのかみ)不動明王
和久産巣日神(わくむすびのかみ)釈迦如来

家津御子大神は熊野権現ともよばれ、熊野大宮大社のご祭神であるが、実は、どの神であるのかは不明であるとのこと。素戔嗚尊 すなわち スサノオと現在ではいわれているが、かつては、国之常立神であると言われていた。

 

火之夜芸速男神などそれぞれの神については

 菩薩については