木花之佐久夜毘売命

木花之佐久夜毘売命（このはなのさくやひめ）とよむ。父は大山津見神（伊邪那岐命・伊邪那美命の神産みによってうまれた山の神）、絶世の美女として有名である。

神話には天孫降臨にてでてくる。

天孫降臨

天孫降臨の後半部分、邇邇芸命は美しい娘、木花之佐久夜毘売との出会い求婚する。父である大山津見神は喜び、姉の石長比売（いわながひめ）とともに嫁がせた。

しかし、邇邇芸命は気に入らなかった石長比売を送り返したところ大山津見神は怒り、「石長比売を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、木花之佐久夜毘売を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからである」ことを教え、石長比売を送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。

これが、人が短命である理由ということになる。

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さらに、その後、木花之佐久夜毘売命には物語が続いている。

二人が結婚した次の日、木花之佐久夜毘売命は妊娠する。あまりの速さに、邇邇芸命は地上にいる他の神の子ではないのではないかと疑った。疑いを晴らすため、誓約をして産屋に入り、「邇邇芸命の本当の子なら何があっても無事に産めるはず」と、産屋に火を放ってその中で三柱の子を産んだ。その中の火遠理命の孫が初代天皇となる神武天皇である。

この話により、天皇は、天照大御神の子孫であることを示している。

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