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七福神について
目次
● 七福神とは
七福神とは
七福神とは、インドの仏教、中国の道教、日本の神道から選ばれた七柱の神のこと。その七福神は神社にも寺院にも祀られているのだが、それは、『神仏習合』という、神道の神々と仏教の仏さまが一体であると考えられていたから。（例えば、大日如来が天照大神。大黒天は大国主大神など）しかし、明治の神仏分離令によって、神社と寺院が分離することとなるのだが、この七福神のように、『神仏習合』の名残が残っている。
恵比寿天（えびすてん）
日本古来の唯一の福の神。商売繁盛・漁業・五穀豊穣の神である。
神話に由来する名としてイザナギとイザナミの最初の子で、身体が不完全であったために海へ流された「蛭子（ひるこ）」であると言われる。
また、その姿より、神話の国譲りで、武甕槌大神が交渉に訪れた時に、釣りをしていた大国主大神と宗像三女神の多岐都比売命の子である『事代主神（コトシロヌシノカミ）』であるとも言われている。
一部の神社では、『少彦名命』を『えびす様』と呼んでいるところもある。
事代主神をご祭神とする神社
- 三島大社
- えびす宮総本社 西宮神社
少彦名命を（えびす様として）ご祭神とする神社
大黒天（だいこくてん）
ヒンドゥー教のシヴァ神の化身である『マハーカーラ』。本来は、ヒンドゥー教では、軍神・戦闘神、富貴爵禄の神であるが、その中の富貴爵禄である部分が日本に伝わり、よって、商売繁盛・金運・五穀豊穣の神である。
大黒天の単一の柱だけでなく、毘沙門天・弁財天と合体した三面大黒もある。
さらに、毘沙門天との2柱で一緒に祀られていることが多い。
大黒天は、日本の『神仏習合』では、大国主大神であると言われている。
大黒天を祀る主な寺院
- 大黒寺（大黒天発祥の寺）
大国主大神を（大黒天として）ご祭神とする神社
- 神田明神
- 大國魂神社（いわき）
毘沙門天（びしゃもんてん）
インド神話のヴァイシュラヴァナを前身とした神。勝負運・厄除け・大願成就の神。
四天王の一尊として造像安置するときは「多聞天」と言われる。
また、天台宗系や真言宗系の寺院では、千手観音を中尊として両脇に毘沙門天・不動明王を安置することが多い。
毘沙門天は、日本の『神仏習合』ではかつては、様々な神とされていたこともあるが、現在は特に、日本の神と習合されていない。
毘沙門天を祀る主な寺院
- 朝護孫子寺（毘沙門天発祥の寺）
- 鞍馬寺
- 蓮勝寺
弁財天（べんざいてん）
ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー。財運・芸術・音楽・学問などの神。
弁財天は、日本の『神仏習合』では、宗像三女神の市杵島姫命とされる。
弁財天を祀る主な寺院
市杵島姫命を（弁財天として）ご祭神とする神社
- 小網神社
- 江島神社
- 銭洗弁財天宇賀福神社
- 蛇窪神社
福禄寿（ふくろくじゅ）
福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神。健康・長寿・子孫繁栄の神。
中国ではオリオン座の三つ星に願いを込めて「福禄寿三星」と呼ぶこともある。
福禄寿を祀る主な寺院や神社
- 小網神社
- 心行寺
- 永福寺
- 仙行寺
寿老人（じゅろうじん）
中国の道教が由来の南極星の神。健康・長寿・子孫繁栄の神様
この寿老人は、福禄寿と同一神と考えられていることから、七福神から外されたこともある。
福禄寿を祀る主な寺院や神社
- 春日大社
- 法善寺
布袋尊（ほていそん）
中国に実在したとされる伝説的な仏僧。開運・子宝・家庭円満の神。
中国では（日本でも一部は）弥勒菩薩の化身とされている。
布袋尊を祀る主な寺院や神社
- 深川稲荷神社
- 浄智寺
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